Linux 3.0 で SBCL 1.0.50 が起動直後に Segmentation fault する問題

Arch では Linux 3.0 が core に入った.
http://www.archlinux.org/news/changes-to-kernel-package-and-filenames/
これに関連してドライバの問題やブート時の問題が結構 bug tracker に報告されているけど,自分の環境ではそういった問題は起こっていない.


が,意外なところに影響があった.
それは SBCL が起動直後に Segmentation fault するというもので,strace してみると uname(2) の直後に死んでいた.
これは Linux のバージョン番号の付け方が変わって,今まで 2.6.n という形式だったのが 3.n となったため,x.y.z という形式であるという仮定が崩れたために発生していた様子.
開発版では既に修正されている.
http://sbcl.git.sourceforge.net/git/gitweb.cgi?p=sbcl/sbcl.git;a=commit;h=b43c51beeb0569a38900e1e5a78606711f987742
Linux 3.0 で SBCL を使いたい場合,次のバイナリがリリースされるまでは SBCL 以外の Common Lisp 処理系を用意して,この変更以降の SBCL をソースからビルドする必要がある.
http://www.sbcl.org/getting.html
でもまぁ,リリースサイクル的にそろそろ 1.0.51 がリリースされそうなので,それを待ってもよさそう.

追記 2011-08-14 16:37

Arch は上のパッチを当ててリビルドしたものを 1.0.50-2 としてリリースした.
https://bugs.archlinux.org/task/25470